天皇は民を宝と思い、民も天皇を慕う関係「シラス」
『修身のススメ』③
天皇は民を宝と思い、民も天皇を慕う関係がずっと続いてきました。将軍や大名や大臣のような偉い人でも、民は天皇の大御宝なので勝手に殺してはいけないのです。
上下関係というより、天皇を中心として、天皇は民を宝として大切にし、民も天皇を慕う関係を「シラス」といいます。「シラス」というのは『古事記』にも出てくる古い言葉で、天皇と民が一体になって大切にし合う統治のあり方を指します。
これに対して、上下の支配関係によって力で従わせる統治のあり方を「ウシハク」と言います。ヨーロッパや中国・韓国などでは、国民は家畜と同じで、領主や国王の持ち物(財産)という意識でした。国王も貴族も庶民も同じフランス人とか、同じドイツ人というふうには思わない時代が長かったのです。そういう歴史だったから「同じ人間なんだ! 家畜じゃないんだ! 人は人なんだ!」「人は人なんだから、理由もなく殺しちゃいけないんだ」ということを権力者に認めさせるために、血みどろの戦いを繰り返して「人権」ということが言われるようになってきたのです。
「ママは愛国』より 明日は千葉麗子『修身のススメ』④です。
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